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■心臓バイパス手術、バルーン療法とその後
◆◆膏肓…ああ、この神の示されたツボ◆◆ 東洋医学では五臓の他にもう一つの心包という臓器を想定する。心包とは文字どおり心臓を包むという意味です。解剖学でいうならば心嚢にあたるでしょうか。西洋医学では心嚢は単に膜であってたいした意味はないと考える。ところが東洋医学ではこの心包が重大な意味をもつのです。 ・ 日本の古いことわざに「膏肓に灸痕なき人とは旅をするな」というのがある。昔の旅はほとんど徒歩であったらしい。旅は道づれ世は情けといわれるように道中で親しくなり、共に旅することが多かったようだ。しかし、相手がどんな体の状態か知らない。そこで旅館の風呂場でそれとなく背中をみて膏肓にお灸のあとがなければいつぽっくり逝くか知れない。人殺しを疑われたり、盗みを疑われたりされかねない、とにかく面倒になる前に逃げ出しておけということだ。古人の身を守る知恵であろう。 ・ この膏肓の症状をめぐって西洋医学の医師と患者の対立は昔も今も変わっていない。ーーーーー“背中に鉄板をはり付けたようなこりがあり、不整脈もあるというのにレントゲンや検査で異常がないとは何ごとだ”。このヤブ医者め、やれ早期発見だの、定期検診だのというのにこのざまは何だ。何が医学の発達だ。何が生活習慣病だ。こっちは心臓がいつどうなるのかと夜もよく眠られないというのに、何がストレスというんだ。医者のその態度がストレスというのに…。医者がわからなければ誰がわかるというんだ。…と、ふんまんやるかたない。 ・ この話を聞いてあなたはどう思いますか。私のつくり話だと思いますか。このような患者の医師に対する赤裸々な話は聞いたことがないでしょう。医師が出るテレビの健康番組ではこんなことは話さないでしょう。医師が自分たちの弱点を話すはずはないでしょう。また、医療を扱ったドラマでも医師と患者の対立はあっても、最後は患者のわがままであったり、誤解であったり、結局は医師は良い子にされ、患者は悪い子にされてしまう。日本では一年に病苦で自殺する人が1万数千人いるのですよ。病苦で自殺する人たちは、わがままなんでしょうか。そんなに悪いのでしょうか。いいえ、それは現代西洋医療が欠陥医療だからなのです。それを医療の日進月歩の発達なんて軽々しく言うもんじゃない。膏肓の話にもどろう。私は長年リハビリに務め、針灸院を開業して感ずることは、膏肓に関しては医師と患者の接点はみつからず、平行線のままです。 ・ 医師と患者はなぜ膏肓について接点がないのでしょうか。それは筋肉科はないからです。西洋医学はたくさんの科に分かれ、医師たちはそれぞれ自分の科に詳しく他の追随を許さない。内科、外科、眼科、骨科(整形外科)、皮膚科等々細分化して、大学ではいったいいくつの科があるのかわからない。医師たちも一般の人たちもこれで体全体を網羅していると思っている。ところがどうしたことか筋肉科がない。体重の40〜50%を占める筋肉科がないのはどうしたことでしょう。うっかり見落としたのでしょうか。見落としたにしては大きな問題ですね。誰にきいてもわからない。整形外科があるじゃないかというかも知れないが、彼らはしょせん骨屋なのです。筋肉屋なんて骨屋が片手間でついでにやるもんじゃない。筋肉は“内臓・筋肉反射”といわれるように大事なことなのです。その内臓筋肉反射の一つが膏肓なのである。すなわち、心臓の異常の前兆として膏肓のこりとして表れるのです。 ・ 私が若いころリハビリで働いていた時の話です。20代後半の彼女はとても魅力的な人でした。膏肓のこりを訴えてリハビリで治療を受けていました。いつも彼氏が送り迎えをしていました。彼からプロポーズをされているが、体の具合が悪く、自信がないとのことでした。どうしたものかと私たちに聞いてきましたが、私たちは何も応えようがありません。私たちに他人の一生のことに口出しする資格はありません。そのうち彼女は結婚しました。私たちははたしてうまくいくかどうか心配していました。そして半年もすると破綻しました。それは私たちの予期したとおりでした。 ・ 平田氏説…………あたりまえでありながら… 地上に住む哺乳類はほとんどが4足歩行である。従ってその背骨は地表に対して平行になっている。内臓は背骨にぶら下がっている状態なので内臓どうしは他の干渉をうけない。ところが人間は二足直立歩行なので重力の法則により、上の臓器が下の臓器を圧迫することになった。地球上のあらゆるところでこの法則は働く。無重力状態とは宇宙空間にしかない。平田氏はこの重力の法則が他の動物とちがい、多くの病気の原因になると考えて研究したのであろう。そして、臓器を引き上げる方法を発見したのである。創造主(大自然あるいは神)は引き上げる方法も設計されていたのである。発見されるのを待っていたのです。そして、平田氏が世界でただ一人の発見者であろう。彼がどうして発見に至ったかは、故人となった今では知るよしもない。 ・ 重力の法則では上のものが下のものを圧迫することは何もニュートンの万有引力を持ち出すまでもなく。私たちはそれを感覚で知っている。それを古今東西の医学者たちが気づかなかったことが不思議である。何の医学的知識なんていらないのである。今日でも病気の原因について百家争鳴か千家騒乱か知らないほどいわれている。しかし、この平田氏説ほど人々を納得させる説を私は知らない。 ・ さて、その平田氏説で心臓の治療を腕の三角筋にある一点すなわち、肺昇穴のツボである。そして、肺昇穴の治療を必要とする体の症状(反応)は膏肓のこりまたは痛みである。膏肓のこりや痛みは肺昇穴を治療することによって、膏肓に一切触れることなく消滅する。膏肓のこりが消滅すると同時に肩こり、首こりも消滅している。また、めまい、はきけ、頭痛、頭重、舌のもつれ、まぶたの垂れ下がりなどの不定愁訴も消滅する。そして一番強調したいのは不整脈の消滅である。低血圧の改善、心臓ぜんそくの解決である。これらはいずれも西洋医学で手をやいているものである。 ・ 余談 私がどうしてこの治療法に至ったか体験を述べさせていただきます。私が外科で入院していた時、ある日心臓の異常を感じたのでした。ベットで横になっているときは、70〜80回うっていた脈拍が立っただけで2倍くらい速くうつのです。 ・ 平田内蔵吉(くらきち)独自の針灸理論を唱え、全国に広めようとしたが志半ばで戦死したと伝えられる。彼は中国伝来の針灸理論とは全く別の角度から人体をみている。中国理論には内臓を引き上げるという概念はない。 ・ 私の友人が「心筋梗塞や脳梗塞になった人は皆、自分がこうなるとは思っていなかったと言うではないか。だから、予防の話をしても気にとめないのではないか。だから再発防止の話をした方がいいのではないか」と、言いました。なるほどそうかも知れない。医師は再発に気をつけなさいというけれど具体的にどうしていいかわからない。 ・ 私の治療例を少々話してみましょう。 ◆◆◆◆1話◆◆◆◆ 90歳の老人が私の治療院に2人の人にかつがれてきた。両足が挙がらないという。今まではどうにか歩けて、病院に行っていたが、あまり効果がないばかりかとうとう足が挙がらなくなったという。病院はサジを投げているらしくほとんど相手にしない。老化現象だからしかたがないという。私も歳を聞いてそう思った。おそらく寝たきりになるだろうと思った。膏肓のこりもひどいというのでまずは肺昇穴にお灸をしたがそれが冷えた足の効果があるとは思っていなかった。ところがどうでしょう。肺昇穴のお灸をすえると、しばらくして氷のように冷たい足がみるみる温もってきたではないか。同時に足も少しずつ動くようになってきたではないか。これには私もびっくり、ぶったまげた。 ◆◆◆◆2話◆◆◆◆ 70歳代の老婦人は頭痛で私の治療院に来た。心臓にペースメーカーを入れているが、月1回は頭痛がひどくて救急車で病院に運ばれるとのこと。病院ではただ寝かせておくだけで何にもしないという。私は思いました。ははあ、これはペースメーカーで脈拍は確保したけど心臓の血を送り出す力が弱いのだなと思いました。そして、肺昇穴にお灸をした。すると5分もたたないのに「お灸はよく効きますね。頭痛がよくなってきました。頭痛のツボって腕にあるんですね」と、不思議がっておられました。 ・徳川家康はいう「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」。人の一生と心臓の一生をおきかえてみよう。「心臓の一生は肺臓の重荷を負うて遠き道を行くがごとし」となる。人の一生の重荷は宗教の力をかりてもたいへんであろう。私たちのような凡人では簡単にできるものではない。ところが心臓の重荷はお灸で簡単におろすことができるのです。 ◆◆◆◆特記◆◆◆◆ 実際は肺昇穴と同時、横隔膜昇穴も同時にお灸することが多い。その方が相乗効果がある。紙数の制限でこの横隔膜昇穴は詳しく述べられなかったが、ぜんそくや肺気腫などにとても効果があることを記しておこう。健康ほど宝はないという。肺昇穴と横隔膜昇穴を覚えればあなたの一生の宝です。 ・ 事務職の人たちへ………事務職の人は肩こりは宿命だろうか。彼等の肩こりはひどいもんだ。おそらく90%以上の人々が肩こりを悩まされている。左も右も同じような人ばかりだから宿命だろう位に思っている。楽な仕事のはずなのにいつも疲れた顔をしている。他の人に疲れたと言っても「何を言っているのよ、こんな楽な仕事はないのに」言われる。では本当に疲れてないのだろうか。平田氏説によれば疲れているのです。肩をすぼめて書きものをするので、肺が十分にひろがらない。その分だけ余計に心臓を圧迫しているのです。そうです、心臓が疲れるのです。私は今までやれ脳梗塞だの心筋梗塞だのと説いてまいましたが、若いうちにそれらの病気が起こるわけではありません。心臓はじょうぶな臓器です。10年や20年でそんなにこわれるものじゃありません。でも20年以上を越すとわかりませんよ。でも事務職の人は毎日が憂うつじゃありませんか。楽しみも半分しか楽しくありません。何か人生を半分損しているじゃありませんか。平田氏説の肺昇穴へのお灸はそれをすっきりとさせてしまいます。肩こりのない生活なんて、こんなによかったのか。しかも自分でお灸でよくなるなんて…。 ・ マラソン、ジョギング
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