■胃の病、便秘、痔

 これらの病気は胃昇穴というツボを基調にして治療するとよくなっていきます。そんなばかなと思われるかも知れませんが、平田という人が唱えた説によれば、ばかな話でもなんでもないんです。
 平田氏説によれば、これらの病気の原因は人間が直立したために上の臓器が(主に胃)が下の臓器(主に腸)を圧迫し、腸の本来の形をくずして、でこぼこにし、内容物の流れを悪くして便秘になる。そして一番下にある肛門を圧迫し、肛門の血行が悪くなる。すなわち痔になるのである。
 では便秘や痔をよくするにはどうすればよいか。論理的に考えてみて下さい。原因を取り除けば結果は消える。別に専門的な知識も必要ない。単純にして明解である。それを可能にするのが胃昇穴というツボである。そのツボは前腕(肘と手首の間)にあり、肘の近くにある。そのツボにお灸をするだけです。

・なお電話や手紙でそのツボの取り方の問い合わせには応じられません。私の治療を受けた人のみ教えます。


・ 便秘は健康によくないことはわかっていながら、あまり関心が払われない。病院では食物繊維をとりなさいとしか言わない。その食物繊維も頑固な便秘には今ひとつ効果をあげていない。平田氏説に従って胃昇穴や大腸昇穴を治療することによってよくなることは前述したとおりである。

・ 胃昇穴で最も効果があるのは胃下垂症である。胃下垂症は胃無力症も重なると思われる。胃が本来の形を失って間延びした状態で下腹部まで下りる。まるで初期の妊婦のように下腹部がふくらんでくる。この胃下垂症は病院ではどうしようもないらしい。ある女性は医師に相談したところ、「逆立ちしなさい」と言われたという。「私はコウモリじゃありません」といい返したという。またある男性は「胃下垂は病気ではない。いわゆる状態である」と言われたという。何を言っているのかさっぱりわからない。
 平田氏説に従って胃昇穴にお灸をすえるとどんどん上がってくるのがわかる。もちろん、それと共に胃下垂症も胃無力症もよくなるのはいうまでもない。

・ 話は前後しますが、私の体験談をお話いたします。 私はストレスが重なり胃潰瘍になった。下血がひどく血液比率( ヘマトクリット)が18%まで下がってしまった(正常は40%以上) 。まるで水みたいな血だねといわれました。胃カメラの写真では1円玉位の傷が認められました。病院ではトイレには歩いていきましたが、帰って来るなりベットにバタッと倒れたきり、ハァハァ息をはずませ、もとの呼吸にもどるまでに 30 分もかかるしまつです。胃の痛みはひどいもので、胃をわしづかみにされるような痛みとか、タオルをしぼるような痛みとかいいますが、まさにそのとおりです。
 何度も輸血をうけ、持病の痔は手術で胃は薬で小康状態になりましたので退院しました。いずれは再発するよと人からいわれました。やはり、しばらくすると再発の兆候をみせはじめました。これではいつまでたってもいたちごっこだと思い、平田氏説を実行することにしました。もちろん便通はよくなり、痔は消滅し、胃の症状は全くなくなりました。

 ここでひとつのツボでそんなにたくさんの胃の病気に効くなんてまゆつばものだと思われるでしょう。西洋医学ではこの症状には何のくすり。あの症状にはどのくすりなど症状別にくすりがちがうのがあたりまえでしょう。そのようなことは西洋医学の考え方なのです。東洋医学では症状に対して効果をあげるというよりも自然治癒力を惹起せしめると考えるわけです。したがって、ちがった症状でも胃を引き上げて正常な位置に戻してやれば、自然治癒力が働き、ちがう症状でもよくなるというわけです。 



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